早いもので桂文枝師匠が亡くなられてから3年になりますが熊野地方が世界遺産に登録された記念に熊野三山がある和歌山新宮市(熊野三山協議会)から将来永く語り継がれる熊野詣を題材とした落語を創ってほしいとのご依頼があり、それからの師匠はヘリコプターで熊野の上空をそして熊野参詣に幾度も足を運び又熊野の歴史書を読破しながら心血を注いで創られたのが古典創作落語「熊野詣」です。
この「熊野詣」を和歌山新宮市・東京国立演芸場・大阪国立文楽劇場で発表されました、その後誠に残念ですが文枝師匠は半年後の平成17年3月に他界されました。
世界でも珍しい川下りをしながらの参詣道(熊野川)となる川沿いの道の駅に桂文枝師匠絶筆の文字「世界遺産 熊野川」と書かれた顕彰碑が平成17年4月に建立され除幕式に師匠君枝夫人ご家族と文枝一門代表が出席されました。
又平成17年11月顕彰碑のもとでの記念植樹祭に師匠君枝夫人ご家族と佐伯為次桂文枝を囲む会会長、桂三枝上方落語協会会長はじめ文枝一門の方々が出席、この機会に文枝師匠の熊野での足跡を辿ろうと熊野地方の旅をすることになりました。そして私もご一緒させていただきました。熊野三山はじめ熊野川下りなどこの時の熊野での素晴しい想い出を詩に書きとめましたのが今回の楽曲「熊野川」の詞となりました。作曲家益田兼大朗さんに素晴しいワルツを作曲していただきそして益田先生の門下生でもある北乃静夏さんに歌っていただいております。
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